小型船舶免許を取得した人は、船舶職員及び小型船舶操縦者法で定められた遵守事項を守った上で船舶を操縦しなければなりません。遵守事項に違反すると点数が加算されていき、基準を上回ると業務停止の行政処分が実施されます。小型船舶免許所有者が遵守すべき事項は、現行の法律では全部で7項目あります。酒酔い操縦等の禁止は文字通り、酒に酔って注意や判断の能力が低下した状態など、正常な操船ができないおそれがある状態で船舶を動かしてはいけないという意味です。

免許者の自己操縦も項目名通り、小型船舶免許を持つ者が自ら操縦しなければならないという意味で、他人に船舶を操縦させる場合はその人が免許を持っているかどうかを確認してから委ねる必要があります。危険操縦の禁止は、遊泳者などがいる場所の近くを猛スピードで通過したり、ジグザグに走行したり、急旋回したりする行為をしてはいけないという意味です。危険操縦によって事故を起こすと、罪に問われる可能性があります。発航前の検査の実施は、航行を開始する前に検査で安全な航行ができることを確認しなければならないということを示しています。

燃料やオイルの量、船体や搭載されている機関の状態、気象や水路に関する情報収集など、たくさん項目の検査を怠らずに実施する必要があります。救命設備も検査項目の一つですが、このうち救命胴衣については2018年2月から原則として全乗船者が着用することが義務付けられており、遵守事項にも追加されています。残りの遵守事項は、見張りの実施と事故時の対応です。小型船舶免許所有者は航行中はもちろん、漂泊や錨泊の最中も常に周囲の状況を見張っていなければならず、事故時には人命救助などあらゆる手段を尽くして対応する必要があります。